新しい日々ー移住ノオトー

2011年12月26日 / 家族のできごと。

森のこども園。

 

 

うみがめのたまご〜3.11の震災を受けて宮崎に来た

お母さんの会〜の数人のお母さんとこどもたちと

一緒に、宮崎市内の里山へ遊びに行って来ました。

仮称「森のこども園」。

 

 

ことの始まりは、先日宮崎市内で共同保育園どろんこが企画した

上映会「さぁ のはらへいこう」を観たうみがめお母さんの

「ねぇ、こどもたちと山を歩かない?」という一言でした。

宮崎市内はほとんどの部分が平地で傾斜が少ないこと

(ちいさいうちは傾斜を歩くことがとっても大切)、

みんな意外と街中に住んでいること

(もっと自然に触れたい!)もあって、

いいね!いいね!と盛り上がり、あっという間に実現。

残念ながら発案者の母娘さんはご不在で不参加でしたが、

3歳までのこどもを持つお母さんと

こどもたち、我が家は夫も一緒に参加しました。

場所は市内にあって、地域の方々が自然のままを残そうと

自主整備されていらっしゃる大塚台の里山です。

その里山の長い階段を登ります。

 

 

 

 

我が家の娘、東京の園長の方針で、

赤ちゃんのころからさんざん傾斜を這い上がってきた経歴の持ち主。

たくさん土に触れ、水に触れ、身体はのびのび。

大人が羨ましくなるような時間を過ごしていました。

だけど歩き始めたばかりの3月11日以降は、

土手をハイハイしたりもできず、屋外で存分に遊べず、

加えて引越しによるストレスや疲れなどで

ずいぶん身体も固くなっていたし、

リラックスできてない状態が続いていました。

指先もぴんっと伸びない状態(わかりますか?)。

そのためもあって、実は何度か訪れたことがあるこの里山も

毎度「登りたくないーーーーっ!」と泣いて拒否。

今回も多分に漏れず…。

誰よりも先に「ぎゃーーーーっ」と大騒ぎ。

 

 

そんなとき、抱いてしまうこと、手助けしてしまうのは簡単。

その場しのぎできちゃいます。

だけど園長はいつも「こどもは大人が思っている以上に

なんでもできる。なんでもわかっている」と

おっしゃっていました。

だから泣いても騒いでも、親はただ黙って、

こどもを心から信じて手を広げて待つ。

これでいいんだそうです。

いえ、黙って、と書きましたが

こどもが集中して何かをやろうとしているときは

声をかけなくてもいい。

だけどときに励まして、お母さんはここにいるよ、

あなたのこと信じてるからね、と伝えるのも大切です。

この日は全体を見ていた私に代わって、夫が娘の耳元で

ずーっと「大丈夫だよ」と励ましたそうです。

おかげで最初の涙はどこへやら、夫とともに

ぐんぐん階段を進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

1歳から3歳まで、それぞれの親子がそれぞれのペースで。

木立のなか、ほとんど日が当たらない

長ーい階段をじっくりじっくり登っていきました。

こどもたち、

最後までほんとうにほんとうに頑張りました。

お母さんたちもこどもをずっと応援し、

諦めずに頑張りました。

 

 

 

 

来月も森のこども園を開催します。

第1回目は自然を感じ、歩き登ることをメインに。

次回からはこどもと自然の距離がもう少し

近づいているでしょうから、

いろいろ変化が生まれるかも知れません。

目指したいのは、こども同士の夢中になる世界があり、

大人は「お口にチャック、手はうしろ」で

ただ見守るだけ。そういうときになればいいなーと

勝手ながら思っています。

こどもたちが登るのが階段ではなくて、

なんにもない急斜面の方ーー

そうなったらなんて楽しいんでしょう!

 

 

宮崎に住むお母さんと3歳以下のお子さん、

ぜひぜひご参加お待ちしております。

ハイハイのお子さんだって参加OKですよー!