3月11日という日が終わった翌日、
娘の身体が朝から熱々の熱々でした。
頭だけじゃなくて足先まで熱い。
こりゃ熱が高いぞー。
たくさん汗をかいてもらわねば、
と思っておりました。
食欲はあって、お昼も
玄米のおかゆさんを食べて、
おかわりもたくさんしてお昼寝。
ところが目を覚ました娘が、
なんと「あいっ!!」と叫びながら
拳を強く握りしめ
身体を弓のようにのけぞらせて
けいれんを起こし始めました。
黒目が徐々に上に上がっていってしまって、
とうとう見えなくなって
白目だけになってしまいました。
もうびっくりして、
何度も何度も名前を呼んだけれど、
もちろん反応はなくって、
ああ、これでさようならなんて!という
想いが浮かんでしまうほど
小さな身体が激しく動いていました。
その一方で、いや、これが噂に聞く
熱性けいれんか!?と冷静になる母。
とりあえず夫に電話。
すぐに帰ってきてくれることになりました。
そして娘をさすりつつ、
急いで熱性けいれんについて
iPhoneで調べていました。
そうこうしているうちに、黒目も下りてきて
息づかいも少しずつ落ち着いてきたけれど、
まだ目が空ろ。
ちょっとすると、
またゆるーいけいれんが始まります。
これはオカシイ…と帰ってきた夫とともに
小児科に駆けつけました。
小児科は2つ候補があって、
近くて人気だけど薬いっぱいのところ、
遠いけれど自然療法のところ。
どちらも行ったことはありません。
悩んだけれど、けいれんが続いて
脳に障害が出る可能性を考えたら、と
近い方の小児科を選びました。
病院に行くと、そこはなんと
完全予約制の小児科でした。
(予約制ってどういうこと?
歯医者さんならわかるけれど、
小児科にも予約制の病院があるって
ちょっと衝撃でした…)
でも、ありがたいことに
診ていただけることになりました。
高熱、けいれんと話をしたら
別室に案内され、隔離。
そりゃそうです。
そして診察。
まずはけいれん再発防止のために
ダイアップという座薬を入れられました。
で、お鼻に管をごにょごにょ入れられて。
インフルエンザの検査です。
大泣きした娘は興奮が収まると、「うんち」と…。
入れたばかりの座薬ちゃんとともに
玄米入りうんちちゃんが
出てきてしまいました
(このとき私は密かに感動をしておりました。
身体ってすごい!と)。
それはさておき、
問答無用でまたダイアップを入れられ、
ここで初めて先生が登場。
女性でした。
で、怒られました。
「お母さん、インフルエンザだよっ!」
はぁ。
私は世の中にインフルエンザという病気が
あるけれど、それは風邪などと同じように、
菌による病気で、たまたまそれに
名前がついているだけ、というような
認識でいます(今も)。
だから大騒ぎすることも、予防注射も
必要ないんじゃないかと思っています。
病気はその人を強くしていくチャンスかなー
なんてのんきな考えもあり。
とくにこどもの場合、
菌に触れることも侵されることも
ある程度は必要だと考えています。
だけど予防接種も受けていないことも
先生はおかんむり。
ひどい母親だと言わんばかりの剣幕です。
うーん、確かに、
今の一般常識から考えたら
ひどい親かも知れません。
またまたそれはさておき、
今度は便意もなく、
無事にダイアップちゃんが収まったようで、
再び別室に隔離されました。
娘はぐっと落ち着いてきて、
すやすやと気持ちよさそうに
眠りについています。
看護婦さんがやってきて、
手元には粉薬。
ややっ!これがタミフルかっ!
「このお薬苦いけど飲めるかしら?
お水に溶いてみる?」
とおっしゃって、
コップとスポイトで娘の口に運ぶと、
喉が渇いていたからでしょう、
ぐびぐび飲んじゃう。
あー飲まないでーー!と心の叫び。
娘、上手にすべて飲み干してしましました。
あんなけいれんを見たあとの今回ばかりは、
薬は飲ませたくないです
と意思表示することもできず、
病院の言われるがままに投薬という結果に。
あとから聞いたら、私、
一連の流れの中、ずっとずっと
すごい形相してたと夫が言っていました。
帰宅後、夜中に再度ダイアップを入れたものの、
たくさん出されたタミフルやら
鼻水やらのなんちゃらっていう薬は
一度も飲みませんでした。
というのも、
翌朝、娘は熱も下がり
とても元気になっていたのです。
あまりにも元気なので拍子抜けしたほど。
さらに翌日(昨日)も元気でした。
でも今日の午後になってまた発熱。
うーん、ヤツらもなかなかしぶといのう。
以上、インフルエンザがやってきた
我が家編。
あくまでも我が家の考えでの話です。
病気やお薬、予防接種に関しては
家庭それぞれで考え方が違います。
お薬を飲まなくてはいけない方も
たくさんいらっしゃると思います。
それを否定しているのでは決してありません。
命に関わるとき、毎日の生活に関わるとき、
お薬も病院も必要なことは
よくよくわかっています。
東京に住んでいるとき、娘は
吉祥寺にある真弓定夫先生の小児科で
いつも診ていただいていました。
先生のご著書もたくさん読んで、
実際に診ていただいて、
真弓流の考え方が
我が家の基盤になっています。
「普通」予防接種するよ、
「みんな」タミフル飲むんだって、
などと周りの人に判断を委ねるんじゃなくて、
自分たちで考えたいと思ったんです。
予防接種のこの中身はなんなの?
本当に効いてるの?
打つのと打たないのでは
どんな違いが出ているの?
副作用はないのかしら?
お父さん、お母さん、みんな忙しいけれど、
ひとつひとつ確認してみると、
意外といらないものが見えてくるかも。
我が家はそんな感じでした。
さて今週末は楽しいイベントが控えています。
それまでに娘も、
ちょっともらい気味の私も、
元気になっていますように。