天気のよい日はほぼ毎日、
幼稚園の帰りにこの景色のなかで遊びます。
ここには大小さまざまな古墳があって、
大変失礼ながら…
娘も私もこの古墳によじ登るのが
とても好きなんでございます。
ハイシーハイシー歩めよ、仔馬♪
と歌いながら登るある日の娘。
春になると同時に、
娘のなかで冬のあいだじっとしていた
あれこれがむくむくと目を覚まし、
芽吹き、茎を伸ばし、蕾になり…
今、とにかく上へ上へと
伸びたいのよ、私は!
そんな声が聞こえてきそうな今日この頃です。
実は、片道50分の朝夕2往復が
少々堪えてきた母は
園バスに憧れを抱く娘を見ていて、
そうだ!4月から帰りだけバスをお願いしよう!
そうすれば15時に家を出るのが、
16時50分でよくなるんだわ!
そう思っていました。
娘に話をしてみたところ
バスに乗ることができるの!と言いたげに
うれしそうな「うん!」のお返事。
そうなると急に娘と夕方ここで過ごす時間が
惜しくなってきて、車で3分ほど移動した
この公園にお散歩に来た3月のこと。
娘は靴も早々に脱ぎ捨て、
走り回り、飛び回り、
大きな声をあげ、
躍動的という表現が相応しい
動きで遊び始めたのです。
翌日もやっぱり同じように、
右に、左に、上に、下に、斜めに、
あちらこちらの方向へ
自由自在に楽しげに動きまわります。
そんな娘を見ていて、
2歳という貴重な育ちの時期、
彼女がこんなにもパワーを出したくて
うずうずしているのであれば
母はもうしばらく夕方散歩につきあいたい。
もっと見ておきたい。
そう思って、バス降園を
取りやめることにしました。
春はすごい。
春を尊敬しました。