草や虫を敵とせず、農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てる自然農。
4月の週末、信州安曇野・シャロムヒュッテの自然農体験教室に参加してみました。
講師は山口栄一さん、生徒は地元安曇野や愛知、東京などから12人ほど(プラス子どもたち)。
シャロムの野菜畑は見渡すかぎり“野の花の絨毯”です。よく見るとその絨毯から長ネギがにょきにょき伸びている。ゴボウも大きく葉を開いています。おおこれが自然農というものですか!
まずは種蒔きのデモンストレーションをしていただき、イメージを膨らませます。
簡単にいうと、種を蒔く部分の雑草をノコギリガマで刈って、根っこの層も剥がしてから、表層の土を少しだけ除け(=夏草の種を除ける)、種を蒔く。蒔いてから土をかぶせる。
そして、ここからがなんとも温かい光景。土の周囲を、刈り取った雑草で囲んであげるのです。種の周りに元気な雑草が生えてきて生育を邪魔しないよう、最初にちょっとだけ助けてあげる。これはマルチングといって、畑で時々ビニールがかぶせられているのを見かけますよね。
シャロムの畑で一日過ごすと「隣の畑には草が生えてない。何故だろう?」と不思議な光景に思えてきました。
自然農という考え方を教えてくれたのは二冊の本でした。木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」と、川口 由一さん、 辻 信一さんの「自然農という生き方」。木村さんの本と出逢ってから畑に立つまで、5年ほどかかりました。
本を読んで分かったことと、体験教室となにが違ったか?
畑のパワーを感じることができました。(つづく)