4月の安曇野旅行で、地元在住のお母さんと友達になりました。
数年前に安曇野へ移住して、女の子を育てているKさん。
6月に再訪すると、Kさんは穂高駅まで迎えに来てくれて、烏川渓谷緑地へ連れていってくれました。
透明の水、若葉の季節、河原には春の草花が咲いて、小さな楽園です。
Yちゃんは2歳11ヶ月。
小僧さんは2歳7カ月。
いい遊び仲間ができたね!
河原で楽しく遊んでいましたが、トラブルが勃発。
小僧さん、拾って大事に持っていた木の棒をYちゃんに取られてしまいました。
「かえちて」とお願いしても返してくれない。
別の枝を持ってきて、取り換えっこしようと提案しても応じてくれない。
そんなことがあってから、しばらくして。
河原にしゃがんで何やら砂いじりをしていた小僧さんは、1メートルほど離れたところにいたYちゃんに向かって、砂を投げ始めました。
最初はかからない程度に。
Yちゃんピタリと動きが止まります。
またかける。
体にかかった。
「いやだ!」
もっと強く投げる。
顔にかかった。
何度も顔にかける。
とうとうYちゃんはママのところに駆けいって泣きました。
小僧さんは私のところに駆けてきて、これまた「わーん」と大声で泣きました。
夜寝る前に聞いてみました。
「どうしてYちゃんにお砂をかけたの?」
「だってね、あのさ、Yちゃんが棒を取ったから」。
「そうかー。そうだったのかー」。
東京へ帰ってきてから、園長先生とお話ししました。
「そこまで怒っていると思わなかったんですよね」。
「そりゃあ怒りますよ。そういう時には『これはゆうたろうの大事大事なのよ。とっても大事だから返してあげて』って大人が味方してあげるべきですよね。二人で遊ぶ難しさですよね」。
実は私、小僧さんが棒を取られて「うえーん」と訴えてくると、
「ママに言っても無理だよ。Yちゃんにお願いしなよ」と。
小僧さんが何か取られて困っていると、大体こういう対応が多かったのです。
「二人で遊んでいる時と、三人で遊んでいる時とでは、大人が介入するタイミングが違うんです。昨日はみんなで多摩川に行って、こんなことがあったんですよ」。
多摩川の河原で遊んでいたら、小僧さんがテニスボールを見つけました。
小増さんはそれを大事に大事に持っていました。
それをYくんが奪ってしまった。
小僧さん、取り返したくて追いかけまわすのだが取り返せない。
泣きながら追いかけるのだが、安曇野旅行の疲れもあって取り返せない。
しばらくすると。
なんとKくんが走ってきてYくんの腕をつかみ「これはゆーたろーの!」とボールを取り返してくれた。
Tくんも寄ってきてYくんに「め!」とお説教。
大勢で遊んでいるとこういうことが起こるのだそうです。
ただ、Yくんは大泣きです。
すると小僧さんとしては、自分が悪いことしたかなとうろたえる。
このボールを僕が持っていていいんだろうか?とちょっと心配顔になる。
Yくんはますます激しく泣く。
園長先生が入ったのは、このタイミングなのだそう。
「これはゆうたろうの大事だったんだよね。だからYくんが取ったら、それは違うよね」。
と道理を説くわけです。
「まだこの年齢でそこまで理解はできないんですけどね」。
ちょっと難しい。
でも、「だめでしょ!」って言うのではなく、「これは○○くんの大事なんだよー」(=○○くんの気持ちをわかってねー)という伝え方って素敵ですね。