あるときは神楽の先生、
あるときは絵描き、
あるときは文筆家、
あるときは美術館の館長。
そしてその神髄は
永遠のやんちゃ坊主(失礼!)。
心から敬愛する高見乾司さんが企画された
「森からいただく染料と薬草」という
学びのときに参加してきました。
会場は里山さっちゃん自然園。
敷地の隣を川が流れ、わき水と小水力発電、
ビオトープ、高見さん曰くあらゆる
生態系の植物がここには揃っている
というほど豊かな植物たちが
地面を覆っています。
この里山のなか、高見さんを先頭に
雨に打たれる植物の喜びのパワーを
感じながら歩いていきます。
「これは苧麻(ちょま)。
麻糸の原料になります」
「これはカラスザンショ。
毒があるから食べないほうがいい。
かのアルカイダの語源にもなったと言われる
アルカロイドが含まれているから。
舌がビリビリッと痺れます」
ほほぉー。へー。
わー。すごいー。知らなかったー。
もうそんな言葉しか出ないくらい
高見さんの豊かな知識を分けていただきました。
そうして歩きながら、
1.天ぷらにするもの
2.野草茶にするもの
3.染めに使うもの
をみんなで摘み取りながら足を進めます。
摘み方は植物たちに一番負担のない方法を
伝授してくださいました。
名前を忘れてしまったのですが、
ものすごく普通のフリして、
この部分は薬として、葉っぱはお茶、
この季節なら染色もできる、なんていう
3つの力を兼ね備えた
植物もいました。
里山のめぐみはこちら。
セイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、
ニワトコ、ドクダミ、カラスザンショ(毒入り!)などなど。
里山の主で調理師の徳光さんが
美味しい天ぷらとお味噌汁にしてくださいました。
お味噌汁の彩りにと、
合歓の花を使われたのが
なんとも粋でした!!
さて染色のお話です。
染料は合歓の葉っぱ。
でも……
染色は媒染によって色が全然変わるとは
聞いたことはあったものの、
まさかこーんなに違う色になるなんて
思ってもみませんでした!
上は鉄媒染で染めたオリーブグリーン。
下はミョウバン媒染のレモンイエロー。
黄色の色味は蛍光のように鮮やかで、
染液から取り出した瞬間、
植物の秘めたパワーにみんな歓声をあげました。
この色味の違い、実は媒染液の違い
だけではないと、
後から知りました。
なんと、上のオリーブグリーンを染めたときに
摘んだ合歓が若い木だったので
“一生懸命絞り出している感じがした”そう。
だから午後の部でもう一度摘む際には
古い木をあえて選んで摘んだのだそうです。
そうしたら“なんなく染め上げた”と、
高見さん。
ほほぉーーーー!
植物の力もすごいけれど、
やっぱり高見さんがすごい。
感動にまみれた1日でした。
さてそんなすごーい人、
高見乾司さんが、
なんと日々生き合宿に参加してくださいます!!
主に大きい子チームのリーダーとして、
川での遊びを教えてくださる予定です。
もうね、これはできるだけたくさんの方に
高見さんのすごさ素晴らしさを
味わっていただきたいっ!
先日打ち合わせに行った
おとな3人ともが目を♥マークにして
「弟子入りしたい♥」と
口を揃えてしまったほど。
もしご興味ある方はご連絡ください。
さっちん自然園での模様を高見さんも
ブログに書かれています。
とても勉強になりますよー。