6月29日の官邸前デモに参加しました。
デモが変わったな。
いつからだったのだろう?
激しく拳を突き上げるような昔風のデモ行進ではなく、
一人一人が大切なものを掲げて主張しているデモ。
動員がかかったわけではなく、
一斉に同じのぼりを掲げるでもなく、
でも心から、
「自分と同じ想いの人がいるんだなあ」
と実感できるデモ。
紫陽花の花を掲げる人。
iPadに「原発は金がかかる」と打ち込み掲げる人。
手作りのメッセージが素敵。
気持ちがちゃんと伝わってきます。
みんな、大切にしているものを掲げていました。
「これなら私もできそう!」って思えませんか?
私はもちろん、大切な小僧さんを肩車して歩きました。
そして、たまたま仕事で知り合った山伏の方と会い、
話しながら歩きました。
(興味津々!)
「母は産み育てるから、
山伏はきっと野山から命をいただかなければ生きていけないから、
命ということを理屈抜き感じられるのでしょうね」
と話したら、
「そうですね。山伏は山を母に見立てて入っていくんですよ」
とのお返事。
国会議事堂に向かってホラ貝の音が。
「ぶぼーーーーー!」
周りから拍手が沸きます。
これもまた、心静かな抗議の声です。
怒声が上がるでもなく破壊的な勢いも感じないデモは、
世の中からは焦点がボケて映ったかもしれませんね。
でも。
動員ではなくて、本当に一人一人が心から、
ここへ来て思いを伝えたいと思って集まりました。
そして、その後ろには何百倍もの、
来たくても来られない人たちの想いがありますよね。
そういうところまで想像できる力を持ちたい。
そういう想像力を持った人に育ってほしい。
それが人の力なのではないでしょうか?
あれが「大きな音」に聞こえるというのは、
どういうことなのでしょう?
それにしても。
会社から帰って準備して、
速攻で保育園へ迎えに行き、
「お祭りに行くよ!」とその気にさせて帰り支度を急かし、
大きなリュックを背負って、
電車の中でパンを食べさせ、
やっとこさ現場に到着したのでした。
タンバリンでも持たせてあげればよかったな。