しんこきゅう

2012年7月2日 / しんこきゅう

6月29日、それぞれに大切なものを

 

 

 

6月29日の官邸前デモに参加しました。

 

デモが変わったな。

いつからだったのだろう?

 

激しく拳を突き上げるような昔風のデモ行進ではなく、

一人一人が大切なものを掲げて主張しているデモ。

 

 

動員がかかったわけではなく、

一斉に同じのぼりを掲げるでもなく、

でも心から、

「自分と同じ想いの人がいるんだなあ」

と実感できるデモ。

 

 

紫陽花の花を掲げる人。

 

iPadに「原発は金がかかる」と打ち込み掲げる人。

 

 

手作りのメッセージが素敵。

気持ちがちゃんと伝わってきます。

 

みんな、大切にしているものを掲げていました。

「これなら私もできそう!」って思えませんか?

 

私はもちろん、大切な小僧さんを肩車して歩きました。

 

そして、たまたま仕事で知り合った山伏の方と会い、

話しながら歩きました。

(興味津々!)

 

「母は産み育てるから、

山伏はきっと野山から命をいただかなければ生きていけないから、

命ということを理屈抜き感じられるのでしょうね」

と話したら、

「そうですね。山伏は山を母に見立てて入っていくんですよ」

とのお返事。

 

国会議事堂に向かってホラ貝の音が。

「ぶぼーーーーー!」

 

 

周りから拍手が沸きます。

これもまた、心静かな抗議の声です。

 

怒声が上がるでもなく破壊的な勢いも感じないデモは、

世の中からは焦点がボケて映ったかもしれませんね。

 

でも。

動員ではなくて、本当に一人一人が心から、

ここへ来て思いを伝えたいと思って集まりました。

そして、その後ろには何百倍もの、

来たくても来られない人たちの想いがありますよね。

 

そういうところまで想像できる力を持ちたい。

そういう想像力を持った人に育ってほしい。

それが人の力なのではないでしょうか?

 

あれが「大きな音」に聞こえるというのは、

どういうことなのでしょう?

 

それにしても。

会社から帰って準備して、

速攻で保育園へ迎えに行き、

「お祭りに行くよ!」とその気にさせて帰り支度を急かし、

大きなリュックを背負って、

電車の中でパンを食べさせ、

やっとこさ現場に到着したのでした。

タンバリンでも持たせてあげればよかったな。