しんこきゅう

2012年8月16日 / しんこきゅう

「ハナビになりたいなあ」

昨晩のこと。

「そろそろ寝ようかー」

とお布団でゴロゴロしていたら。

花火の音が聞こえてきました!

そう近くはありませんが、

窓から多摩川の花火大会が見えました。

 

抱き上げて見せてあげると、

「うわーっ!」

小僧さんはおおいに驚き、喜びました。

「もっと近くに行ってよう」

とベランダへ出るよう指示してみたり。

「ハナビ、もーともーっとたかーくにならないかな」

遠いから、もどかしいのですね。

 

時々、二尺玉が上がります。

「火を点けてね、お空にたかくたかーく上がって開くんだよ」

「ユッタローもハナビになりたいなあ」

「そうかー花火になりたいかー」

「ユッタローはたかーくのぼっても泣かないんだよ」

「そうなのー?」

「うん、だってさ、飛行機にいくから」

 

細かい繊細な光を見ると。

「あ、これはヒナマツリじゃん!」

 

「ハナビのおうちはどこなの?」

「おうち? 花火はああして、お空に消えてしまうんだよー」

 

夏の夜、

小僧さんの想像力が、

次から次へと打ちあがります。

お空へ消えてしまう前に、

ちょっと書きとめておこう。