昨晩のこと。
「そろそろ寝ようかー」
とお布団でゴロゴロしていたら。
花火の音が聞こえてきました!
そう近くはありませんが、
窓から多摩川の花火大会が見えました。
抱き上げて見せてあげると、
「うわーっ!」
小僧さんはおおいに驚き、喜びました。
「もっと近くに行ってよう」
とベランダへ出るよう指示してみたり。
「ハナビ、もーともーっとたかーくにならないかな」
遠いから、もどかしいのですね。
時々、二尺玉が上がります。
「火を点けてね、お空にたかくたかーく上がって開くんだよ」
「ユッタローもハナビになりたいなあ」
「そうかー花火になりたいかー」
「ユッタローはたかーくのぼっても泣かないんだよ」
「そうなのー?」
「うん、だってさ、飛行機にいくから」
細かい繊細な光を見ると。
「あ、これはヒナマツリじゃん!」
「ハナビのおうちはどこなの?」
「おうち? 花火はああして、お空に消えてしまうんだよー」
夏の夜、
小僧さんの想像力が、
次から次へと打ちあがります。
お空へ消えてしまう前に、
ちょっと書きとめておこう。