新しい日々ー移住ノオトー

2012年8月19日 / 娘のこと。

夏の日の猛省。

 

 

 

 

ここ数日、ギラギラの太陽が照りつける

暑い日々が続いています。

そうかと思うとゲリラ豪雨。

南の島の気候です。

 

 

昨日、今日の2日間、友人の紹介で

新見俊昌先生の講演会に参加させていただきました。

まずこの会を教えてくださった

Yさんに心から御礼申し上げます。

そしてこの会を企画された園の皆さんに

感謝の想いでおります。

ありがとうございました。

 

 

講演会の内容は

「子どもの絵は、心のメッセージ」

=こどもの絵を通して、

子育てを考えてみましょう=。

長年、こどもと絵の大切さを研究し

伝えてこられた新見先生、

もう名言、目ウロコの数々で

私なんかが書きまとめられる

ようなものではありませんでした。

素晴らしい内容だったのです!

 

 

でもものすごーく要約すると

・こどもが描く線ひとつ、点ひとつ、丸ひとつ、

なんにでも喜び感動できる親であれ。

・砂場に行って遊ぶのと同じように

絵を描くのも当然で必然なことである。

描画は特別なことではない。

・絵は「お母ちゃん、聞いて!」という

メッセージ。

・発達の時期に相応しい表現をすればいい。

背伸びした絵を描くことを求めてはならない。

・大人が絵を教える(描き方を教える)ことは不幸である。

こどもから絵で表現する喜びを奪ってしまう。

・学童期に入る前に文字を教えない方がいい。

・絵は見るもじゃなくて聴くもの。

・連続した丸は、絵の笑顔。

・形を急がせないこと。

「これ何を描いたの?」などひとつの絵から

対話を繋げていき、

イメージを広げて話し合える豊かな環境にする。

 

 

いや…

とても要約なんてできませんでした…。

すみません。

ちなみに先生が見せてくださったスライドには

いわゆるお目目キラキラしてリボンつけた

女の子、とかトーマスとか、

アンパンマンなど、

どっかの誰かが考えたような絵を描いて

満足しているような子はいませんでした。

もっともっと、シンプルで、

こどもらしい絵ばかりです。

そこで伝えたいものは絵ではなくて、

言葉だからなんだと思います。

大人はこどもを絵が上手い下手とか、

人を描いたから上手ね、と

なりがちですが、

それはどうやら違うようでした。

 

 

ほかにも、

「親にとって都合が悪いことの

ほとんどが、こどもが育つのに

必要なことなんです」と。

ひえーーっつ!

「手が動く働くということは

心が育っていることです」

「手は突き出た大脳である!」

へーーッ! ほほう…と唸る

たくさんのお言葉が飛び出してきました。

私がまとめきれていないアレコレは

新見先生のご著書に載っています。

ご興味ある方はぜひ!

ちょっと専門的ですが、

夢がぐっと広がります。

 

 

ここで、ワタクシ、自分の反省です。

実は日々生き合宿中、

我が家の娘は熱を出していて、

同じ宿には寝泊まりしていたものの

ほとんど活動に参加できずにいました。

彼女のなかで心も身体も

納得できないことだらけだったので、

表情はずーっと曇っていました。

レポートにもあったように

小さい小チームは数度描画に取り組み、

彼女も参加しました。

まず娘が発熱しているときに描いたのは、

もうぐちゃぐちゃの殴り書き。

混沌としてるし、不愉快だし、

納得いかないし、

そんな不満が爆発した絵でした。

翌朝、みんなが描いているときは

少しすっきりしたタッチになりましたが、

それでも辛そうな心情が

母には痛いほど伝わってくるもの。

で、その後、

川に入ったんですねー。

タイミングがね、まだ早すぎたと思います

(この日から彼女は家の

お風呂にも入れなくなってしまった…!)。

夜の描画タイムは

また少しはすっきりしていたけれど…

といったところです。

翌日朝には合宿は解散になり、

家に帰ってまた絵を描いてみたら、

彼女は見事な「閉じた丸」を描いたんです。

そのときは娘の健気さというか

頑張りに、ホロリホロリときておりました。

でも母はそんな娘に寄り添っているようでいて、

実は同じ月齢のほかのこどもたちの

絵にショックを受けて、

あの日から今日の今日まで

娘に思いっきり「形を急がせて」おりました……。

ふぅ。

そんなイケナイ自分に

この講演会で気づかせてもらいました。

娘が描く絵をどーんと受け止め、

対話していける親になります。

テレビも見ていないし、

アニメも見ていないし、

キャラクターものもないし、

ということは

彼女の独自の世界がきっと豊かにあるはず。

それを気持ちよく出せる、

話したくなる(絵に描きたくなる)

日常をどんどん作っていきます。

毎日を大切に。

日々を生きる。

原点回帰の日となりました。