「ドンドコドーン!」
小僧さん、棒が2本あれば何かをたたいています。
段ボール箱だったり椅子だったり、
買ったばかりのバケツだったり。
盆踊りに連れて行っても浴衣や屋台には興味なし。
彼のヒーローはやぐらの上で太鼓をたたくおじさんです。
やぐらの真下に陣取りずーっと見上げていました。
以下はある大先輩記者との会話です。
「太鼓は元々何に使われたのでしょう?」
「魔よけとか、神様へうったえることですね。
『喜』という文字に太鼓の『鼓』の字が入っているでしょう。
祈る時に太鼓を打ち鳴らし神様を楽しませるということです」。
「2歳の子どもが夢中になるというのは、
太鼓とはかなり原始的な楽器なのでしょうね?」
「そういうとらえ方ではなくて。
表面を覆っているものは現代文明ですが、
私たちは3000年前の人たちの心とそう遠くないところにいると。
「だから例えば楽器の音色が心に響くのですね」。
私たちの中に“古代人”が生きているなら、
“原始人”も生きているのではないか?
「私たちは“原始”を抱いている」。
そう思ったら小躍りしたい気持ちになりました。
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太鼓好きな方、言葉を愛する方、
ものごとの深みみたいなことに魅了されてしまう方々へ。
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