ーー子ども時代に、たっぷり「フロー」体験を
積んだかどうかで、
その人の一生は大きく変わるーー
(天外伺朗著『「生きる力」の強い子を育てる』より)
土田妙子園長先生にいただいたこの本。
園長先生は出会ったときから
「生きる力のある子を育てる」と
おっしゃっていました。
ずっとずっと保育のテーマに
していらっしゃいます。
「生きる力」。
こどもの命を預かってから
ずっと考えています。
先生にいただいたこの本を読んで、
生きる力を育むのに
「フロー」がとても重要であることは、
日々の生活を通してなんとなく
感じていたことと重なりました。
そもそも「フロー(flow)」とは……
夢中になって、我を忘れて、
何かに取り組んでいる状態を言うそうです。
遊びや趣味に没頭しているときには
人は自然に「フロー」に入るもの。
こどもたちは徹底的に遊び尽くして、
「フロー」を日常的に体験、
習慣としてその状態を身につけていること。
そうやって遊び尽くしたこどもであれば
今度は学習意欲が高まり、
フロー体質ゆえに学習の効率も極端によくなる
という内容が書かれています。
それ、すごくわかる。
将来の勉強のことはさておき、
こどもが何かに集中しているときの
あの眼差し、息づかい、
決して大人が入り込めない世界があります。
いつもこの世界は
大事にしてあげたいと思っています。
大人の私だって
何かに没頭してるときに
世界に割って入ってくる人がいたら嫌だもの、
こどもにとっては尚更でしょう。
我が家のフローガール。
大きな水たまりでジャンプジャンプ。
デター! 得意の四つん這い。
あ、既に靴は脱ぎ捨てられました。
おっ!自分が映ってることに
気づいて喜んでる!
で、再び四つん這いからの
エビぞり……。
しかし。
このあと裸になろうと服を脱ぎ出したので
残念だったけど
「おうち帰ろう」の声をかけました。
ごめん。
本当は黙っていたかったけれど、
“裸で雨水”は心理的に無理でした。
フローな娘よ、原発事故のために
雨は美しいものでは
なくなってしまったのだよ。
フロー体験を思いっきりさせて
あげられないことがときにあります。
こんなとき、みんなは
どうしているんだろう。