みっちゃんちの小僧くんに続き、
我が家の娘も「初お泊まり」を完遂です。
昨日は森のこども園の日。
娘と同じ幼稚園に通うTくんファミリーも
毎回参加してくれています。
この日は傘に水性ペンキで描こうという
自由極まりない企画だったのもあって
同級生同志、大いに盛り上がったようでした。
朝からずっと一緒に過ごした上に、
夜ごはんも一緒に食べようということになりまして…
娘の“楽しい!”気持ちは絶えようがありません。
ごはん後も大はしゃぎしているので、
「泊まりに行く?」と言ってみると
「うん!行く!」とあっさり。
Tくんファミリーの車に乗り込んでいる娘に
「明日の夕方、バスのところまで
ママがお迎えに行くからね」と言ったときだけは
ちょっとハッとした顔になって
それから覚悟を決めたように「うん」と
深く頷いていました。
そうです、娘は丸一日、私たちと離ればなれ。
3歳の大冒険です。
それから雨のなかを夫婦で帰宅。
運転する私の横で、「いやー静かだねー」なんて言って
あっという間にいびきをかきだす夫…
でもその気持ち、なんだかわかります。
夫にも私にもほぼ“心配だ”という気持ちがない。
迎えて来てという電話はかかってこないと
思っていたし、
彼女はきっと大丈夫だろう、と
確信していました。
9時頃にはなかなか寝ずに
盛り上がっているらしい写真が届き、
22時前くらいに「寝ました」と連絡あり。
オーッ、やったね!すごいね!と喜び、
夫婦で、自分たちが3歳だった頃は
泊まりになって絶対に行けなかったよね、
すごいよね!なんて話をしてから、
私も眠りました。
娘を送らずにいい朝は
いつもより1時間半も多く眠れて、
清々しい目覚めです。
Tくんパパから、お布団の上で笑顔の娘、
大きな口でごはんを頬張る娘の
写真が送られてきていました。
その顔を見てホッとしていたら、
会社に着く頃には
Tくんと一緒に妹のCちゃんのバギーを
なんとか押している娘の写真、
園に着いた写真も届きました。
オーーーッ!
無事に登園!
と思っていたら…
Tくんママからメッセージあり。
「4時前くらいにすすり泣く声が聞こえて
目が覚めました。一緒にトイレに行って
しばらくして寝ました」と。
娘は頑張っていて、
見ている方も複雑な気持ちを味あわせてもらった、とも。
それを読んだら、思わず涙が。
さらにパパからもメッセージがあって、
園に送りに行ったときに
Tくんはさっさと部屋に入っていってしまったけれど
娘はずっとTくんパパママに
手を振り続けていた、と…
もうこれを読んだら号泣です。
さすがに嗚咽は漏らさなかったけれど、
会社の机で突然泣き出す不思議なアラフォー女…
娘に感動しちゃって、
させられちゃって、
たまりませんでした…!!!
そもそも。
このTくんパパとママ、
夫も私も大変大好きな人物たちでして、
彼らだからこそ、何も心配せずに
娘を送り出すことができたのは間違いありません。
娘も彼らだから飛び込めた。
勇気を持てた。
それにそのときどきのふたりの対応ったら、
なんて愛があって、
その愛も押し付けがましいものじゃなくって、
包み込むようなものであったことか!
だから娘は涙を拭いてもう1度眠ることができたし、
ふたりにずっとずっと
手を振りたくなったんだと思います。
偉大なる友に、心からの感謝を。
Kくん、Kちゃん、本当にありがとうございました。
1日ぶりに見る娘の顔が、表情が楽しみで
仕事が終わると車に飛び乗って
バスの到着する場所まで向かいました。
バスのなかに娘のおかっぱ頭が見えます!
なんて声をかけるのがいいのかな?と
ぼんやり考えていたけれど、
出てきた言葉は
「お帰り! 久しぶり!」…(苦笑)
娘を抱きしめると、
運転手さんと添乗の先生が不思議そうな
表情を浮かべていたので
「昨日、ひとりでTくんの家に泊まりに行ったんですよ!」
と自分のことのように(私が)自慢すると
「えええっ! ひとりで!? すごーい!!!」
たくさん褒めてもらった娘の鼻が
ぴょこんっと少し高くなるのが見えました。
それからたくさん抱っこをして
娘が車に乗り込んでから
お昼休みに買っておいた絵本を
プレゼントしました。
おおきくなって帰ってきた記念は、
「おおきくなるっていうことは 」です。
夜眠る前。
最後のページのことば
『またひとつおおきくなった
おめでとう みんな』を
娘の名前に変えて読みました。
「どうしておめでとうなの?」と聞くので
「あのね、あなたはひとりでお泊まりできて
おおきくなって帰ってきたのよ。
3歳でお泊まりできるって
すごいことなのよ。
だからおめでとう。
お泊まりできておめでとう。
おおきくなっておめでとう」
と答えると、
娘が大きくニヤッと笑って
うれしそうなてれくさそうな表情で
「ありがとう」と言いました。
そうか、私が娘に言いたかった言葉は
「すごいね」でも「えらいね」でもなく
「かっこいい!」でもなくて
「おめでとう」だったんだなーと
絵本に教えてもらいました。