先日、福島第一原子力発電所の事故以降、
初めてお寿司屋さんに行きました。
無性に酢飯が、お寿司が食べたくなって、
夫と「かっぱ巻とお新香巻とかならいいよね」って
言いながら、私の両親が宮崎に来る度に通っている
回転寿司に足を踏み入れてみました。
結果的にはかっぱ巻だけでなく
日本海側の貝と外国からのお魚を少々。
親子3人で2千円ちょっとという衝撃のプライスで、
でも値段以上の感動と喜びで
胸いっぱいになりながらお店を出たのです。
あの日以降、私たちは食べ物について
もっと真剣に考えなくてはいけなくなりました。
放射能、農薬、TPP、添加物などなど、
食を取り巻く環境は
安全とはほど遠いように思います。
普通の家庭ではもちろんのこと、
レストランなどの食のお店を出している方も
もっともっと真剣に
考えてもらえたらと思うのです。
例えば先日、家族で東京に行ったときのこと。
娘の七五三祝いで外食をする機会があって、
カフェやケータリングなどではなく
ある程度きちんとしたお店がいい、
ではどこのレストランならば
“安全だろうか”と考えるわけです。
無農薬、有機などはある程度としても、
放射性物質を身体に取り入れるのは
できる限り避けたい。
するとやはり産地を公表していて
私たちがここのなら安全だろうと思う場所のものを
使っているところが望ましい。
でもそういうお店はネットで調べた限り
麹町のエリオ ロカンダ イタリアーナと
一番町のエリオ アンティカ フォルネリア、
広尾のルカ デリしか発見できなかったのです
(結局、大人気イタリアンの
エリオ ロカンダ イタリアーナにお邪魔して
素晴らしいお気遣いと美味しいお料理で
幸せすぎる時間を過ごすことができました)。
皆、どうやって食べるところを
探しているんだろう、
選んでいるんだろう。
素朴な疑問がわきました。
私たちはこどもがやってきて
親となりましたが、
こどもは親の所有物ではない。
“預かった命”だと思うのです。
食の安全を保証するのは、
親にできる最低限の務めなんじゃないか、
それがあって初めて
教養や知識などが
豊かに育っていくのであって、
食はその子の土台となるはずである——
なんて書きながら
自分に言い聞かせてるだけ。
写真は月1回の娘のお弁当の日と
と思いついたときだけ作る
我が家の地味弁。
娘はこんな地味なルックスのお弁当ではなく
お友だちが持って来るような
かわいいお弁当箱のキャラ弁に
密かに憧れているんだろうなーと思いつつ、
リクエストされる日まではこのスタイルでいかせてね。