どうかゆっくりゆっくり育っていって!
と願うものの、
大きくなることに憧れをもつ
こどもたちにとって
そんな想いが通じるわけはない。
長女は最近もっぱら「文字」に関心あり。
「おべんきょうしてるの」などと言って
ノートを広げていたりする。
字はまだ書かないでいいのよと
あの手この手で遠回しに伝えるけれど、
文字が書けることを格好いいと
思っているのだもの、
そうそう簡単には止めてくれぬ。
夏の始めには聞いてもキョトンとしていた
『ありのままで』だって
今では完璧だ。
いや、完璧風、だ。
同じく夏の始めには1秒しか
顔を水につけられなかったのが、
今じゃ寝てるんじゃないかってくらい
つけられるようになった。
階段4段目からやテラスのデッキからの
ジャンプだって、
躊躇せず飛んでるもの。
そういえば、苦手だった椎茸や茄子、
ゴーヤ(ニガゴリ)も
むしゃむしゃ食べている。
思い返せば返すほど、
心身ともにどれだけ成長したのだろう!
あのスーパー慎重な長女がこんなにも!
と感嘆せずにはいられない。
いろんなことができるようになったから、
「挑戦する喜び」を知ったから、
そりゃあ、文字にも興味をもつのも無理ないか。
でもね、やっぱり待って、待って。
小学生になったらもうずーっとずーっと
文字は書きたくなくても書かなきゃいけなくなる。
まだいいよ、ゆっくりでいいよ。
8月初旬、初めてのズリ這い。
8月26日、初めてのおすわり。
9月4日、初めての四つん這い。
と、次女も着実に成長しちゃってる。
こちらはズリ這いをできるだけ長くして欲しい!
と願っていて、そう促したつもりだったけど、
もう四つん這いの楽しみを知ってしまった。
ああ、むずかしい…。
こうなったら、できるだけ四つん這いを
長く長く続けてもらえるよう努めるのみ。
夏の間に田んぼの土も食べたし
藁も食べたし、
芝生ももちろん、
砂も食べたんだった。
それだけいろんなものに触れたということ。
センス・オブ・ワンダーな時間は
生まれた瞬間から始まっているんだなぁと
つくづく思う。
できるだけ遮ることなく、
感覚の海へダイブして欲しい!
こちら宮崎、今宵も秋の虫が大合唱。