新しい日々ー移住ノオトー

2014年12月8日 / 思い。

遠くに住む友へ。

 

 

大学を卒業後

お世話になった市ヶ谷にある出版社。

私はあの会社に入社できてよかった!と

今も心から思っていて、

感謝してもしつくせぬほど感謝もしている。

なにがよかったって、

人がすばらしかった!

何に感謝してるって、

人になのだ、やっぱり。

 

 

 

 

同期入社は私以外に11人。

今も会社に残っている人、

違う会社やフリーでバリバリ働く人、

違う世界に飛び込んだ人、さまざまだ。

うち2名が母になった。

彼女たちが、またスペシャルな人物。

Yちん、Yちゃん、勝手にふたりのこと書いてごめん!

でも書いちゃう。

 

 

 

ひとりはパートナーがレストランを

オープンするに際して東京を離れ、

見ず知らずの街に飛び込んだ、

いわば私の移住先輩。

まさか彼女と同じような選択を

後に自分がするとは思わずに、

当時はただただ驚き、できてしまった距離に

寂しさを覚えていたような気がする。

編集者として才能に溢れていて、人格者で。

彼女が退社をするときは

多くの人が惜しんだし、

今でも帰ってきてほしいと

思われてるんじゃないかな。

会社の組合運動でも、初めての女性委員長は

彼女しかいないでしょう!

そう噂されるほどの人。

だけど、彼女はあるとき会社を辞めて

こどもとともに生きることを決めた。

 

 

 

 

もうひとりの友は

誰よりも早くママになった人。

母になることがどんなことなのか、

想像も及ばなかったあの頃の私。

同期会にも参加できなくなった彼女が

いったいどんな思いで参加できないでいたか、

家に帰ってどんな生活をしているのか、

知ろうともしていなかった。

ごめんね、Yちゃん、

自分が母になってやっとわかったよ。

それからぐっと距離が縮まった。

今も同じ会社で

ずっとこどもに関わる仕事をしている彼女は、

もしかして1年中、24時間ずっと

こどものことを考えているんじゃないんだろうか。

いつも真っすぐな優しい目で

こどものこと、自分のこどもたちだけでない

日本中のこどものことを、

真剣に考えている姿勢に頭が下がる。

夢を持ち続けていることもすばらしいのだ。

 

 

 

母になると、今までとは同じようには

働けなくなることがほとんど。

きっと彼女たちだって、おおいに悩み考えたはず。

その上で今の生き方があるのだと思う。

もしかして現在も葛藤があるのかも知れない。

でも私はふたりの、

こどもたちと手と手を取り合って

生きる姿勢が好きだ。

きちんとこどもの手を握っていて、

苦しいときも逃げ出したいときも

手を決してはなさないという揺るぎなさを

それぞれがそれぞれらしく持っている。

こういうこと書くと、

「そんなことないよ〜」って謙遜しそうな

彼女たちの姿が目に浮かぶ。

だけど私はずっとそう思ってるんだ。

マイペースに続くSNSでのやりとりで

彼女たちと会話をするのが楽しい。

尊敬しているし、おおいに刺激も受ける。

会えなくてもじゅうぶん刺激的!

と書きつつ、

ときには会いたくなるなー、やっぱり。

来夏に夢みている車旅で

ふたりの住む街へも会いに行けたらいいな。

 

 

 

そうそう、最近同期がもうひとり

ママになったんだ。

素敵な女性だし、パパもいいヤツ。

彼女ともこどもの話を、

いつかゆっくりしてみたいなぁと思う。