新しい日々ー移住ノオトー

2015年2月11日 / 新しい日々ー移住ノオトー

生活リズムの整え方。

 

 

 

最近、こどもの生活リズムについて

どうやって整えたらいいのか?と

聞かれたので、

私なりの考えをここに書いてみる。

 

 

 

 

といっても、答えはしごく簡単。

「早く起きること」。

これに尽きると思う。

早く起きれば、生活リズムは自然と整う。

朝起きる時間と夜眠る時間は

かぎりなく比例すると言われているからだ。

早寝のためには早起きの必要があるが、

いきなり早く寝かそうとがんばっても難しい。

とにかく早く起きることからスタートだ。

早く起きるためにはどうしたらいいかというと、

起きるような環境を整えていくといいだろう。

例えば…

カーテンを開ける、

ごはんをつくっている音が聞こえるようにする、

おとなが会話している声がする、

目覚めにいいようなクラシックの音楽をかける、

などだろうか。

身体を揺らして起こしたり直接何かしなくても、

周りの環境で徐々に目覚めていくのが理想的。

そうやって、10分、15分ずつでもいいから

少しずつ起きる時間を早めていってあげると

無理なく自然に早起きが習慣になっていくと思う。

特にこれからの季節は

日の出が早くなっていくから

リズムは切り替えやすくなるだろう。

一方、こどもが夜早く寝るためには

日中にどれだけたくさん動いて

遊べたかも大いに関係していく。

 

 

 

と、いろいろあるけれど、

どうして早寝早起きがいいのか。

それがわかったら、

おとなはがんばりたくなるかもしれない。

 

 

 

 

寝ている間、人はさまざまなホルモンが分泌される。

脳や身体の成長と回復に必要とされる

「成長ホルモン」は眠りについてから

4・5時間出ているものであり、

熟睡しているときに一番活発になると言われている。

特に夜9時から12時の時間帯は他の時間の2倍もの

ホルモンが分泌されるそうだ。

つまりこの時間帯に寝ているか否かは

脳の質に大きく関わってくる。

もし9時までに眠れば、このゴールデンタイムを

謳歌することができるのだ。

また“昼間にたくさんの太陽の光を浴びると

夜によく分泌されるもの”がある。

それが「メラトニン」という

別名「睡眠ホルモン」と呼ばれているもので、

情緒の安定や性のコントロール、成熟に

影響があり、抗酸化作用によって

細胞の新陳代謝を促し疲労をとるとされている。

メラトニンは目覚めてから14〜16時間くらい

経過すると体内からの指令が出て徐々に分泌され、

休息に適した状態になっていって

眠気を感じるようになる。

メラトニンの分泌は主に光りによって

調整されているため、

夜寝ている間に照明などの光を浴びると

分泌量が減ってしまうそうだ。

真っ暗な部屋で寝ることの必要性がここにある。

さらには「コルチゾール」も

良質な目覚めに働きかけるもの。

メラトニンとコルチゾールの関係によって

深い眠りと快適な目覚めができるという。

 

 

 

もちろん、おとなにとっても睡眠は大切だが、

成長過程にあるこどもにとっての

生活リズムと良質な睡眠は

おとなのその何倍も大きな意味をもつ。

「脳」や「情緒」「心」に

大きく関わってくるものだからだ。

 

 

 

ちなみに3歳までに早寝早起きの

規則正しい生活リズムを整えられたら、

これがその子の生活のベースとなり、

幼少期に狂うことは少ないようだ。

反対に、小さい頃から生活リズムが

みだれがちだった人は、

あるていど大きくなってから整えようと

がんばっても難しいと聞く。

最近では幼少期の生活リズムと非行の関係性も

研究されているそうだ。

たしかに我が家の長女は5歳になっても

8時半までには眠り、6時前後には起きる

というリズムが崩れたことはほとんどない。

例え、夜眠るのが遅くなるようなことがあっても

必ず朝はいつもの時間に起きてくるから不思議だ。

こちらが「もっと寝させてくれー」と

思うくらい、規則正しい。

立春を過ぎたころから

姉妹そろって5時台に起きるようにもなってきた。

身体が春夏モードにシフトしたという感じだろうか。

なんてすごい体内時計なのだ!と

感嘆せずにはいられない。

でもこれって、うちの娘たちがすごいんじゃなくて

人間の身体がすごいのだ。

で、そのすごいを引き出してあげられるかどうか、

それは周りのおとなの意識次第なのだ。

 

 

 

私自身は

こどもが生まれてからのこの早寝早起き生活は

こどもからの大いなるギフトだと思っている。

不規則不健康だった私に

こんなにもすばらしいものを教えてくれたこと、

とっても感謝している。

どうか少しでも多くのお母さんお父さんが

こどもとともに早寝早起きを

楽しんでくれるといいなーと思う。

未来を担うこどもたちが

情緒の安定した賢いおとなになるかどうかーー

早寝早起きは日本の未来をも左右するから。