ここに住んで1年1ヶ月。
やっとやっと、庭の一角に畑をつくることにした。
次女が自らのチカラで立ち上がることが
できるようになったり(@建国記念日)、
長女のおしゃべりがいつの間にか
おとなと変わらないくら上手になっていたり、
家の土手に春を告げる野草が生い茂っていたり、
梅の香りや沈丁花の香りが
鼻先まで漂ってきたり、
なんといっても少しずつあたたかく
なっている気配がしてきて、
ようやく冬眠から目を覚ますように
私も腰をあげることにした。
F1種じゃないもの、農薬不使用のものをなどと
思ったが、まずは植える喜び、育つ喜び、
愛でる喜び、収穫する喜びが最優先!
近所の直売所に売っている苗を買って
植えることにした。
次女をおんぶしながら
春の草が生え出した土を掘り返していると、
大きなみみずが出現。
虫が苦手な長女は「こわい、こわい」と騒ぎ、
私はつかんで大喜びし。
その後、隣のおばさまから
「そこの裏山にはあらいぐまがいるんだよ。
ほら、このあたりに穴を掘ったあとがあるでしょ!?
これは(と野菜を指して)食べた痕」と聞いた。
すると鬼とあらいぐまを重ねあわせ、
「あらいぐまは人間を食べたりする?」
「あらいぐまは猫は食べる?」と
こわさゆえに畳み掛けるように質問をする
こわがり長女。
何度も『あらいぐまとねずみたち』を
読んだことあるんだけどなぁ。
あたたかい布団のなかで聞く“あらいぐま”の響きと
畑で聞く“あらいぐま”の響きは
違って聞こえるのかも知れない……
(ということにしておきたい)。
人間は食べないと思うし、猫も食べないと思うけど、
野菜は食べるかもしれないと伝えると、
今度はこの植えたばかりの
キャベツや白菜、ふだん草やサンチュが
食べられてしまうかもしれないから
どうしようって心配している。
彼女の頭のなかで
“あらいぐま”はどんな大きさで
どんなカタチの生き物になってるんだろう。
石をどけたり、野性の草を摘まさせてもらって
畑らしきものが完成した。
毎朝、長女が水をあげてくれるそうだ。
こどもたちが寝静まってから
気になって調べてみた。
あらいぐまって
「雑食性で、両生類、爬虫類、魚類、鳥類(卵)、
ほ乳類(死骸を含む)、昆虫類、甲殻類、
その他の無脊椎動物、植物(果実など)と
非常に幅広い食性の生き物」
なのか……。