長女が不機嫌だったり情緒不安定
しかし園では
そんな素振りを
見せないのだとか
僕にも心当たりはあって
あのことかな このことかな
なんて考えていたりしていたが
聞かずにいた
ある晩
風呂上がりの彼女に何度話しかけても
一切返事をしない
髪を乾かさないと風邪をひくよ
みたいな些細なことだった
返事がない彼女に対し
きいてんの?!と
感情的に強く言ってしまい
長女はオイオイ泣き出してしまった
そこで彼女が
情緒不安定になっていることを知り
保育園で何があったのか
時間をかけてゆっくり聞いてみた
園で字が読めないことを
お友達にからかわれるのが
とっても嫌で
恥ずかしいという思いと
なぜ自分だけが読めないのか
という思いに対する
親への怒りがあることがわかった
僕はじっくり時間をかけて説明した
1.字はいつでも勉強できること
2.今はのびのびと体を動かしたり
遊ぶことが大切なこと
(小学校にいくと遊ぶ時間が少なくなること)
3.絵を描くほうが
字を書くよりも大変で大切なこと
僕が一番実感していることばかりである
僕は3〜5歳の頃
母に連れられて仕事場へついて行ったとき
母が移動中の車の中で
あの看板は何て読むの
この標識は何て読むのと
字を教えてくれた
ひらがな カタカナ 漢字まで教えてくれたので
小学校高学年くらいまでの文章を
スラスラと読め
周囲の大人たちは相当驚いていたし
自分でも自分のことをスゴイと思っていた
しかしこれが早期教育の罠
できると思っているから
小学校に行っても
簡単すぎてつまらない
勉強に対する興味や意識が
ぐっと下がってしまい
気がついた時には
成長がストップしたまま
しかしプライドは高いままになってしまう
その状況に気がついたのは
ずいぶん後になってからだった
また、長女は他の悩みも教えてくれた
(たぶん 字が読めないので)
友達の一人が彼女を無視すること
僕はまたじっくり時間をかけて説明した
1.彼女には他にも友達がたくさんいるから
安心してほしいこと
2.彼女が同じ状況になった時
他のお友達に同じような想いをさせないこと
3.また時間が経てば
無視したお友達と友達になることができること
彼女は納得してくれた
そして優しい表情にかわり
ゆっくり眠りについたのでした