新しい日々ー移住ノオトー

2016年8月1日 / 思い。

もしもこれを留学と言うならば。

 

 

 

なぜ台湾に?

 

 

この問いは、

日本にいたときも、

台湾に来てからもよく聞かれる。

私や夫からしてみると、ごくごく自然な流れだったから、

聞かれれば聞かれるほど、

あまり深い理由はないという……。

「住んでみたかったから」

というシンプルな答えが

一番当てはまるのかもしれない。

 

 

 

でも理由のなかで

「こどもの小学校」というのは

大きなウェイトを占めていると思う。

いろいろな人がいろいろな理由で

こどもの環境を考えていくものであるが、

我が家の場合、

”長女が近所の小学校に行く”

というのが、なんとなくしっくりこなかった。

長女は保育園に行けば、

まわりのお友だちから『アナ雪』を教わり、

『だめよ〜だめだめ』を聞きかじり

キャラクターものに憧れ、

ひとつ上のRちゃんが紫が好きでランドセルを

ラベンダー色にしたと聞けば、

私はピンクより紫が好きだから

紫のランドセルが欲しいと言う、

どちらかというと周りの影響を

受けるタイプなんじゃないかと思う

(私もそうだったと思う)。

だからこそ、公立の小学校に行った長女の姿は、

なんとなく想像がついたのだ。

きっとこういう子になるだろうな、と。

でもそれってどうなんだろう。

彼女にはいいところがいっぱいあって、

まだ私たちが気づいていない部分もいっぱいあるだろう。

そこに光を当てられる場所を、

おとなの想像を超えて

自分らしく生きられる環境を、

私たちが用意してあげることはできるんじゃないか。

そう思って、

最初はお隣、鹿児島にある

どんぐり自然学校に行こう!と考えていた。

すごく素敵な学校だから。

 

 

でもいろんなタイミングや出会いがあって、

台湾という美しい隣国が、

ぐっと身近な存在になった。

聞いてみれば、素晴らしい学校の存在も。

いろいろ考えて、台湾に行こうと決めた。

きちんと決めたのは、去年の12月。

その少し前から、

週1回、不定期で

宮崎に住む中国出身の方に

中国語のレッスンをお願いした。

娘×先生の時間、

夫婦×先生の時間、と分けて

授業をしていただいたが、

まぁ大人の物覚えの悪いことったら、この上ない。

その点、こどもはすごい。

耳で聞いたものを表現する、

その力たるや歴然としていた。

6歳もすごいし、2歳もすごい。

 

 

 

 

 

もしかしてこういう引っ越しは

ある意味「留学」とも言うのかなと思って

自分たちの準備を振り返ってみると、

台湾に向けて用意したのは

この週1回だけど不定期な中国語講座のみ。

しかもありえなレベルの会話力…。

でも来ちゃった。

なんとか暮らせてる。

長女は幼稚園がすごく楽しいんだそうだ。

「何しているときが楽しいの?」と尋ねたら

「ずーーーーーと楽しいよ!」との答え。

 

 

 

人の枠とか、常識とか、限界とか、

実は思い込みだけなんだろうな、と

こっちに来てから実感している。

まだまだ枠にハマっているけれど、

その枠はどんどん外していけるんだって

こどもたちを見ていると思う。

彼らはどこの場所であろうと、

全身全霊で今日を、今を生きている。