3.11があって、生まれ育った場所から高知へやってきた。
そんなわたしのアイデンティティは「ディアスポラ(離散の民)」。
移住してもうすぐ一年、ここ高知で出会ったかけがえのない仲間、同志、経験…これはもう、すでに語り尽くせない。
血縁でもない、土地でもない、時間でもない、同じ時代を生きる仲間と手を取り合い、これからを生きていくと思う。
そして初めての南国の夏、驚くほど空高く輝く太陽、強烈な日差し、広すぎる空、全ての視界を遮る山々、そして遠慮の欠片もないスコール!
(泳ぐ海にはまだ行ってない、まだまだほんの高知ビギナーです)
でも今年の夏、わたしはなんとなーくホームシックになった。
どんな説明も、自己紹介も必要ない関係が恋しくなった。趣味も興味も違うのに、なぜかずっと一緒にいる幼なじみ、
膝つき合わして議論した仲間、家族との喧嘩、いつもの友だち、泣いたり笑ったりしながらしぶとく付き合いを続けた家族みたいな相棒。
「ふつう」にそこにあると思ってた日々。「あたりまえ」にそこにあると思ってた日々。
そんな日々を思い出しては鼻がツーンとした!
今年の夏、「日々生き」の合宿に参加した。家族4人で、車で、フェリーに乗って九州は宮崎へ!
それこそ本当に仲良いのか!?とお互い疑いつつも(?)、明らかに人知を超えた縁で結ばれ続け、
いまやもう、「何とも言えない仲」でいる20年来の友人、イケダマオを通じて3.11直前に知り合った「日々生き」の面々。
実際のところ、マオ以外は、リアルに一緒に過ごした時間とか数えられるくらいなんだけど(笑)、なんていうかこう、親戚みたいな感覚。
初めての宮崎、久しぶりに会った日々生き仲間、合宿企画のやり取りあれこれを通じて、ここもわたしのホームだってつくづく思った。
ホーム、つまり、居場所。
そして気がつけば夏の終わりも近づき、子どもたちもまた学校と保育園へ行き、家族の日常がはじまった、そんなある日。
家族で物部村にある小松神社へ行った。
高知へ来たのはわたしの父のルーツがここだったから。夫と子どもたちとこの神社へ来たこと、
歓迎の豪雨のなか参拝して、この不思議な縁に胸がいっぱいになった。
わたしは思いがけず、これ以上ない、逃げられない、根源的な「ホーム」に来てしまった。
自分のルーツ、胸の奥底にある何か、これまで抱えてきたもの、そして新しくつながる命。
奥物部の圧倒的に美しい山、川にわたしは感動した。
海と交わる物部川の河口の美しさも素晴しいけどね。
「ボク、あの山大好き」
「あそこの川にまた行こうよ」
子どもたちがそう言う。
そう、それと、宮崎の日々生き合宿は、わたしたち家族にとってとても大事な後日談がある。
これはまだ日々生き仲間にも話していない。これは夫のルーツに関わることだから勝手に書いちゃいけないよね。
お許しがでたらいつか書こう。
日々生きblog、ずっと書けてなくてやや後ろめたい日々だったけど、
でも今日は、いろんなところに偏在する自分のホームを感じて、
ありがたいような前向きな気持ちになった。
どうか、これが続きますように!(!)
ちなみに、夏合宿の様子はこちらをどうぞ〜。
日々生き夏合宿レポート:
小さい子チームの1日目、2日目、大きい子チームの1日目、2日目&2日目夜の講演会の様子に分かれてUPしています。