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2012年2月15日 / TRAVEL

新雪を遊ぶ―高峰温泉―

 

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

(高村光太郎)

 

姪の後ろ姿です。

スノーシューって面白い!

作られたゲレンデを滑るのではなく、

新雪の中に自分の道を切り開いて進む楽しさ。

 

長野県小諸市の高峰温泉

標高2000メートルのランプの宿へ行ってきました。

 

佐久平からバスで1時間、「アサマ2000スキー場」に到着します。

なんと宿の雪上車がお出迎え。

 

雪を踏み締めてキャタピラーが進みます。

 

15分ほどでランプの宿に到着。

 

入り口を入るとたくさんのスノーシューにびっくり。

スキーもソリも、クロスカントリースキーも無料レンタル。

「高峰高原は夏の登山コースが冬のスノーシューコースへとなり、

12月中旬から4月中旬までの長い期間を楽しむことができます。」

(宿のホームページより)

 

上機嫌のパパと、不機嫌な小僧さん。

小僧さん、こんなにたくさんの雪は生まれて初めて。

1歩進むとコテン。

「つめたいー」と泣きべそです。

 

「パパーだっこー」

「カタグルマでいい?」

初日は散歩の帰り道で寝てしまいました。

 

最高に楽しんでいたのは5歳の姪っ子。

 

スノーシューにはまり、

 

雪と水とドングリ、ナナカマドで氷のケーキを作ったり、

餌に誘われてやってくる野鳥やキツネを見て大興奮。

 

晴れた夜。

金星が、ひときわ輝きながら山の向こうへ沈んでいく頃に・・・、

 

こーんなに大きな天体望遠鏡で星の観望会!

「モクセイのシマシマ見えた!」

モクセイって何?

木星、火星、シリウス、昴、オリオン大星雲、天の川。

宿の若だんなが3つの天体望遠鏡を操り、

次々と宇宙のドラマを覗かせてくれます。

5歳の姪には多分、半分はわけが分からない。

外の気温は-15度。

だけど「帰る」って言わない。

私だって天体望遠鏡なんて初めて。

火星のオレンジ色をじっくり眺めたり、

超新星爆発のモヤモヤーを観望したり。

「帰ろう」なんて言えない。

 

弱気の小僧さんも2日目にはかなり慣れて、

雪をほじくったり、

 

ソリを引っ張ったり。

 

あ、温泉はこんな感じです。

硫黄のにおいがすごい。

秘湯です。

日本秘湯を守る会会員です。

 

スタッフの皆さん、きっと山が大好きなのでしょう。

明るくテキパキして、本当に気持ちが良い方ばかり。

 

「この子もあと2年もすればスノーシューで色んなところへ行けますよ」

若だんなはこう言って小僧さんをお見送りしてくださいました。

 

2人のこどもたちの心に、たくさんのびっくり!とワクワク!

自然を楽しむ宿っていいな。

(by Mitsuko)