今、会いたい人

 

モデル 未希さん

シンプルに、日々を生きる


 

昨日までの雨が上がり、清々しい秋晴れの午後。紅葉がキラキラと光る公園へ、爽やかな秋の風と共に「こんにちは~!」とニコニコ笑顔の親子がいらっしゃいました。自転車から下りるとすぐに、落ち葉の絨毯の上を元気いっぱいに駆け回る女の子。ママも負けじと追いかけっこをして、二人の笑顔がさらに弾けます。「よろしくお願いします」のご挨拶もそこそこに訪れたシャッターチャンスに、カメラマンも張り切って二人を追います。

 

ママと遊んでいるのに「どうして写真を撮っているのよ~?」と、キャッキャと笑いながら聞く女の子。「遊んでいるように見えるけど、これもママのお仕事なのよ~」と、これまた飾らぬ笑顔で返すお母さん。そう、ママは多数のファッション誌で活躍するモデル 未希さん、女の子は長女の柚月ちゃんです。

 

 

シンプルな生活へ

ティーン雑誌の頃から約20年、華やかなファッションの世界に身を置くトップモデルでありながら、心の赴くままに、ナチュラルに、シンプルに、日々を丁寧に暮らしている未希さん。

しかし、もともとナチュラル志向だったわけではなく、長女の柚月ちゃんをお腹に授かった時から大きな変化が生まれたのだとか。「私の食べるもの、見るもの、聴くもの、感じるものすべてがお腹の赤ちゃんと繋がっていることを知ってから、食品添加物や界面活性剤などの自然ではないものを体の中に入れたくないと思いました。」

 

以来、夜型だった生活は早寝早起きの健康的な朝型のリズムへと変わっていき、妊娠前は好きだったホラー映画を観たいとは思わなくなるなど、思考そのものがポジティブに変化していくのを心地よく実感できたからこそ、よりナチュラルに、よりシンプルに、生活全体がゆるやかにシフトしていったのでしょう。

 

 

モードが求められる時代にはモード系ファッション誌の創刊号の表紙を飾るなど、モデルとして「別の自分を演じたり変身したり、求められる自分を表現することをがんばっていました。」

しかし、産前産後の休業期間を経て、柚月ちゃんが1歳くらいの頃にお仕事を再開してからは、その内容にも変化が生じたのだとか。

 

「ありのままの自分、例えば子育てに悩んでいたり、旅行が好きだったり、何よりも幸せだったり…」という等身大の自分自身のままでモデルという仕事に向き合うようになるにつれ、お仕事も自然な流れでナチュラル・カジュアルなものに変わっていき、それを求められるようになったことを実感しているそう。

「年を重ねると、モデルでも中身の充実が大切になるのだなぁと身が引き締まる思いです」と微笑む未希さん。お仕事に対するその真摯な姿勢に、こちらまで背筋が伸びる思いです。

 

 

母として

現在は、幼稚園に通う柚月ちゃんの生活リズムを中心とした日々を送っている未希さん。「モデルとしては長いけれど、ママとしては初めてのことだらけ」だからこそ、軸となる優先順位をしっかり定めることにより、母として、妻として、モデルとして、心地の良いバランスを保つことができているようです。

 

柚月ちゃんという中心軸のおかげで、物事の捉え方や生活そのものがシンプルなものへと研ぎ澄まされ、結果として自身の中にもメリハリが生まれて好循環。「育児疲れを仕事で癒し、仕事疲れを育児で癒すことができています。」これぞ理想的なバランスですね。

 

 

バランスと言えば、柚月ちゃんの毎日の食事についても。「幼稚園に持たせるお弁当は、いつも地味弁なんですよ」と笑う未希さんですが、バランスはもちろん、農薬や添加物、遺伝子組み換え食品など自然でないものはなるべく取り入れないように心がけ、食材の産地や生産者、購入するお店などを吟味することよって放射性物質ゼロベクレルを目指していることは、女性誌「VERY」でも取り上げられたほど。

 

以前は、「これを食べさせても大丈夫かな? この産地はどうかな?」など、不安な気持ちのまま食材選びをしていたそうですが、twitterなどで情報収集を小まめに行い、ご主人様とも情報共有を図るようになって以来、自身の中での線引きがハッキリしてきたとのこと。

実際の安全性は分からずとも、自らの落としどころを設けて進むことによって、ストレスもフリーとなり、免疫力のアップを図る。我が子を守るためのその前向きな姿勢に、母としての強さと潔さを感じました。

 

 

成長する

撮影中、甘えんぼうの子犬のように未希さんとじゃれ合う柚月ちゃん。「4歳になって急成長し、自己主張と好奇心のかたまり」とのことですが、未希さんは柚月ちゃんに「対等な人」として接しているのだそう。「いいお母さんを演じるものもどうかと思って…」と、どこまでも自然体。お互いに感情をぶつけ合うこともあれば、例えば自分の精神状態ゆえにきつく当たってしまった場合は「さっきママは○○な気持ちだったから言葉がきつくなってごめんね。」と素直に謝ることも忘れません。

ときに「娘の成長のスピードに、自身の親としての成長のスピードが追いついていないように感じることもある」ようですが、柚月ちゃんの成長と共に変わり続けていく様を楽しみにしているのは、紛れもなく未希さんご本人のように思います。

 

「娘を授かる前よりも、3.11の震災前の人生よりも、今の自分の生き方が好き。」と、キッパリと語る未希さん。

この先いったい何が起こるか分からない激動の時代にあって、軸となる確固たるものを持ちながらも、しなやかにナチュラルに、変化を楽しみながら生きていくことの大切さを気づかせてくれました。

 

その他、まだまだお伝えしたいことがたくさんあるのですが、この続きは未希さんご自身からお伺いしていくことにいたしましょう。

さぁ、「日々を生きる」の新メンバーとしての未希さん、まもなく登場です!

(文責・miki sueyoshi 写真・mitsuko endo)

 

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