アップダウンとカーブの多い山道と
畑の間を走ること2時間半。
久々に車酔いしながら辿り着いたのは、
我が憧れの地、諸塚村!
坂本龍一教授との繋がりもある、
自然豊かな地。
その諸塚に、全部で10戸しかない
戸下という小さな地区があります。
そこで行われる神楽が
とにかく素晴らしいと聞きつけ、
家族でお邪魔して参りました。
その前に、神楽とはどんなものか、
私…お恥ずかしいことに
ほとんど知りませんでした。
知識のない私が、戸下行きの前に
神楽とはなんぞや、を
学ぶことができたのは、
当日を120%楽しむことができたのは、
神楽研究家でもあられる高見乾司先生が
神楽講座を開いてくださり、
神楽当日も私たちの幼稚な質問にも
ご丁寧にお答えいただき、解説して
くださったおかげなのでした。
(宮崎の神楽の魅力については
高見先生のHPをぜひご覧ください!)
下戸神楽の魅力は、
28日のお昼、始まりのときにあります。
白鳥神社で神事を執り行ったあと、
舞い手の方々がぞれぞれ面をかぶって
神楽の舞台である御高屋まで
歩いて移動するのです。
本来ならその番が来ないと見ることが
できない面が、戸下では日中に
一度に見られるとあって、
老若男女、多くの人が集まっていました。
実はこのとき、娘は車の中で爆睡中。
夫がこの行列が始まる頃に娘を起こしに行って
寝ぼけ眼で見た世界がコレ!!
もう目をまんまるして驚き、
恐怖の表情を浮かべておりました。
ついに行列が近づいてくると…、
先頭の獅子に頭をぱくりっ!とされ
ついに感情が大爆発!
戸下じゅうに響き渡るような大きな声で
泣いておりました…。
が、実際に舞い入れが始まり、
太鼓のリズムが聞こえると、
娘の表情が一変。
彼女の大好きな歌って踊っての世界が、
そこには待っていたのでした!
どうやら足が自然に動いて
しまうらしく、足先でリズムを取り、
そのうちに踊りだし、
歌い出し(童謡など、を…)。
怖がっていたお面も
「神様」だと覚えると、
「あ、かみさまだ〜」と喜んで
迎えるようになりました。
どう見ても恐い顔した面なのに、
こどもってすごいのね。
我が家は結局、日曜日の朝まで
戸下の地区のみなさまにお世話になって
帰ってきました。
詳しい様子、思ったことなどは
また改めて書きます。
娘はさすがに疲れたのか、
今朝はなかなか起きて来ず、
さらに夜にはスーパー食いしん坊ちゃんが
ごはんも食べずに寝たいと言い出した。
どうやら熱があるみたい。
うーん、もしかして裸で走り回ったから?
(すごーく暖かい日曜日の昼下がり)