たのしい催しごと

日々生き合宿レポート:小さい子チームvo.2「7月31日」


 

7月31日火曜日

この日は暑すぎずの過ごしやすい天気。

朝食を済ませたら、小さい子チームは

絵を描いてみようということになりました。

用意していたのはB3サイズのザラ紙と単色のマジック。

大きくのびのび描けるサイズ、そして色を楽しむことではなく

絵を描くことに集中するために単色で、が

小さい頃のお絵描きのポイントだそうです。

 

 

 

土田園長が推奨するお絵描きでは、

こどもが描いていて手を休めた瞬間に次の用紙、

また次に描いて次の用紙、とかなりハイテンポで

どんどん紙を使っていきます。

この日の朝だけで30枚ほど絵を描いた子もいました

(もちろん多ければいいという考えではありません)。

 

 

さてそれぞれのこどもがもう満足!というところまで

絵を描いたら、順に愛染川へ向かいます。

語り合いや講演会を経た大人も、

一緒に遊び同じ屋根の下で一晩過ごしたこどもたちも、

この日になるとお互いにだいぶ打ち解けた様子。

朝一番の川でオタマジャクシを捕ったときも、

大きな輪がひとつできていました。

昨日の川辺はそれぞればらばらに遊んでいたのに、すごいこと!

 

 

 

皆で大きな石をどけてみたら、下から大きなカニが出現!

大人がオタマジャクシを手ですくえば、

こどもたちはペットボトルを差し出して「ここに入れて!」

昨日からのお友だち同士で「ほら見て」と

ペットボトルのオタマジャクシを見せてあげたり。

黄色い柄杓で自分でおたまじゃくしを捕まえた2歳児もいました。

この日の主役は、川辺と川に住む小さな生き物たち。

豊かな森があるから川の生物たちも生きていて、

川があるから森も木も草花も生きていて。

見事な生きるサークルがそこにはあること、

その一片をこどもたちも感じることができたでしょうか。

 

夢中になって遊んだこどもたちは、

途中でおにぎりやコロッケを食べ、元気復活。

 

昼食後もまた三々五々遊びます。

何やら大きな板を引っ張ってきて、みんなで家を作り、

シーソーまでできた!と遊ぶ子どもたち。

川の中で網を手に、流れてきた葉っぱを

「おさかな!」と言って次々すくう子。

大きい子チームが釣った魚を見せてもらって、

おそるおそる触ってみる子。

 

この日の最後は……

パパとママが5人ほど川に入り、

こどもを上流から下流へザブンと投げては抱き上げ、

投げては抱き上げのリレー!

最後にその子のママがちゃんと待ち受けていて、

しっかりと抱きしめるーー。

このときのこどもたちの顔ったら!!

泣いていてもどこか誇らしげ。

昨日の魂の叫びとはもう違う、成長した姿を見せてくれました。

 

夜眠る前、朝に絵を描いた小さい子チームは

再びお絵描きタイム。

絵はこどもの心のメッセージと言われています。

大自然に包まれた1日を過ごして、

こどもたちの心にどんな変化があったでしょうか?

ひとりひとりの絵を見て、土田園長先生が

お母さんに解説をしてくださいました。

朝はぐちゃぐちゃっと描いていた子が、

初めてクリアな丸を描いたり、

丸を描いているのだけど、きちんと閉じていなかった子が

初めてきちんと輪っかになった丸を描いたり。

これはもやもやぐちゃぐちゃから解放されて、心がすっきりした証。

反対に朝の絵を見て「お母さん、忙しすぎない?」

「塗りつぶし、点々で描くのはちょっと問題あるね」など

ドキリとするような指摘もありました。

以上、小さい小チームの2日目の様子でした。

 

ちなみに…

大きい子チームもこの晩、絵を描きました。

岩からの飛び込みを楽しんだ子は、絵の川の中に大きな飛び込み岩が

ドーンとある絵を描く。魚を釣った子は、釣った魚が超大きく

描かれているなど、その日の体験が強烈に刻まれた印象的な作品を完成させました。